アルティウスST5・レビュー ディグニクスの引き立て役
前回こんな記事を書きましたので、
アルティウスST5について、ちょこっとレビューをば
①グリップ形状
先ずはグリップ形状について。
FLグリップの横幅はスワットより狭く、
裾にかけての広がりもやや抑えられています。
手の小さいジュニアや女性でも握り易いとアナウンスされている通りの設計。
しかし全体的に角張っていて厚みがあるため、
その点では好みが分かれるかもしれません。
個人的には好みの形状です。
そしてデザインがカッコイイw
個人的にこのグリップ形状とデザインが全ラケットナンパーワンだと思いますw
②グッズ2020の評価によると、SK7に似ている。けど実際は?
卓球王国別冊2020にて、
普段7枚合板を使用されている方から、
弾みや打球感が「SK7に似ている」
と評価されていましたが、
弾みの点ではSK7には到底及ばず、
良くてスワット程だと思います。
同じ5枚合板で言うと、
ヴィクタスのアウォードオフェンシブと同等程度の弾み。
オルエボより単純な反発力は強いけど、
回転をかけて飛ばすとなるとオルエボの方がやり易い。
③合板構成の特徴
構成上で特徴的なのは、上板のリンバが厚めなことと。
中芯が桐でこれまた厚めなことです。
開発コンセプトが軽くて弾むラケットということで、軽量な桐を厚めに使用することで弾みを確保。
上板のリンバを厚めにして球持ちとのバランスを狙った、
と言ったところでしょうか。
④ファーストインプレッション
打ってみての第一印象は
「弾みイマイチ、真っ直ぐ飛ぶ、対下回転が上がりづらい」
と言う感じでした。
何か散々だなぁw
グッズ2020のレビューにあった、
7枚合板に打球感や飛び方が似ているというのは確かにその通りです。
板厚6mmの5枚合板としては剛性がかなり高く、相手の強打に押される感覚はないです。
しなってボールを持つという感じではなく、
分厚い芯材にボールが食い込んでから、
割と真っ直ぐにボールが飛び出します。
本当に5枚らしくない。
しかしこのラケットの場合、
7枚合板と違って打球感に芯の強さが感じられません。
打っていてエネルギーがロスする感覚がありました。
これは中芯に桐を使っているために生じた感覚だと思います。
特殊素材ラケットなら、そこんとこの感覚を相殺してくれるんですけどねぇ…。
フォルティウスバージョンDに使われているデュアルウェブを入れたら凄く良い感じになりそうだなぁと思ったり。
あと、
ラケットのしなりも少ないため、回転をかけた時の飛び出しも真っ直ぐ。
よって対下回転が辛くなります。
いつもストレート勝ちしているカットマンとこのラケットで試合をしたんですけど、負けかけました。
オマケに
「いつもよりボールのスピードも威力もなかった。打ったのを見てから反応して取れてしまう」
と言われる始末です。
⑤合うラバー・総評
しかしこの評価は、ロゼナやヴェガといったミドルクラスのラバーを貼った時の話。
試しにディグニクス80や DNAプラチナHを貼ってみたところ、スワットやインナーラケットに貼っていた時よりも「ボールを食っている」
感覚があり、威力も及第点。
コスパラバーを貼って試合で勝ちに行くのは、球威や飛距離の点で厳しいので、お高いラバーを貼ってやりましょう。
Q5とアルティウスの相性も良かったですよー。
でも同じ値段で最新のドイツラバーを買った方がいいと思いますけどw
と言うことで、
バタフライやドイツ系のハイエンドモデルと組み合わせることで、威力と安定性と軽量性の両立を目指すことが最も現実的な運用方法だと思います。
カッコイイラケットを使うとモチベも上がりますよねーw
アルティウスインナーレビュー
アルティウスコンボレビュー
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