ラクザXX、グレイザー09c雑感レビュー
GWに試した用具の雑感
ゴールデンウィーク中は更新するぞー、と意気込んでいましたが、クラシックオフェンシブの雑なレビューを挙げただけと言うね...。
大会出たりとかそこそこ忙しかったのでしょうがないんです。
勿論、大会にもラケットを複数本持ち込んで性能を試しましたよ()
しかしながら、グレイザー09cとリプレーザは実戦で使う気にはなれませんでした。
練習の時点で、これを本番で使ったら、間違いなく負けると思ったのでw
①リベルタシナジー
大会中、メインで使っていたラケットは、リベルタシナジーにFファスタークg1、Bグレイザーの組合せです。この組み合わせで、一応個人戦入賞しましたw
いつもならもうちょっと球持ちの良いラケットを使うのですが、カットマンと当たった時のことを考えると、リベルタシナジーくらい硬いラケットでないと打ち切れない。
実際カットマンと対戦することになりましたし、このラケットじゃなければ負けていたかもと思ってます。
ラケットとラバーの相性の点で見ると、リベルタシナジーには回転系で硬めのラバーと合わせた方が良いと感じています。
変な話、そのラバーがどれだけ回転がかかると言うより、シートが回転重視の設計のものを選んだ方が感触が良かったです。
例えば、ブルーストームプロとファスタークg1では、ファスタークg1の方がシートが厚くて硬いため、ファスタークの方が回転重視の設計と言えます。
実際の硬度よりも柔らかく感じる最近のドイツラバーだと、シートで捕まえている感覚に乏しく、スピード性能優位になり易いと感じました。その手のラバーを貼るなら、フォアではなくバックの方が良いでしょう。
フォアには、一昔前のファスタークg1やラクザx、粘着テンションラバーを選んだ方がバランスがとれるように思います。
それでも最近のドイツテンションをフォアに使うなら、v20やラザンターcとは相性が良いかもしれませんね。
②リプレーザCNF
リプレーザCNFは予想していた以上に木材の打球感、と言うか木材そのものでした。
ラバーを貼る前にカンカン球突きをしていたところ、あるラケットのことが頭をよぎりました。
「これフォルティウスFTバージョンDでは?」
正確には、板厚が薄いREの打球感に似ていると感じました。
フォルティウスとリプレーザは添え芯にヒノキを使っているためか、インパクトを強くしたときに「ゴツン」と言う感触があります。
球持ちを感じながらも、エネルギーロスなくボールが飛んでくれるので、非常に爽快な打ち心地です。
打球感が似ているなら性能も似ているかと言うとそんなこともなく、フォルティウスの方が球持ちがよく、ボールが上に飛びます。
対してリプレーザは、フォルティウスより球離れが速く、打球感から想像するより真っ直ぐボールが飛び出します。
フォルティウスを使ったときに、「回転量も多いし安定するものの、一発で決めるボールを出すためにはパワーがいる」と感じました。
木材の打球感のままボールが走ってくれるリプレーザは、決め球を作り易かったです。
ただ、自分のイメージより弧線が低く、思わぬところでミスが出てしまいました。
打球感が木材なのに、木材ラケットどころかインナーカーボンラケットより真っ直ぐボールが飛ぶように感じました。
真っ直ぐ飛ぶのは、ラケットのしなりが少ないためでしょうね...。
流石にアウターカーボンラケットよりは弧線を描きますが、打点が落ちた時は弧線を作る意識が必要です。
簡単なラケットとはいかないものの、ここまでの性質は許容範囲内。
問題は、それに加えて回転の影響が大きいということです。
レシーブ、ブロックで相手の回転をめちゃくちゃ食らいます。
決定力が高いのに、決定打を打つところまで行かないというw
初速がそこそこ速いのに、ここまで回転を喰らってしまうのが本当に謎でしたw
③グレイザー09c
グレイザー09cは驚いたことに、カット後重量が45gと、ノーマルのグレイザーよりも軽量でした。スポンジ硬度はテナジーや09c以外のディグニクス硬い42度で、トップシートも回転重視のものを採用しているにもかかわらずこの重量は最早魔法の域です。
肝心な性能ですが、合わせるラケットによって、かなり印象が変わりました。
共通していたのはラバーの硬度についてで、どのラケットに貼っても、09cはノーマルより1度硬いかどうかに感じました。
特にスポンジ硬度は42度とは到底思えず、グレイザーとほとんど硬さが変わらないのではないかと勘繰ってしまうほど柔らかい。
シートはチャイラバチックで打球感が厚ぼったいものの、硬さ自体はノーマルと大差ないのでは?
木材3枚の正宗に合わせた時は粘着テンションらしく高い弧線と回転量が特徴的でした。ラクザxxやv22よりもループドライブの回転量が豊富だったので、チョリドラを武器に戦うプレーヤーのフォア向けに感じました。
インナーzlc系のリベルタシナジーに合わせた時には、グレイザーと弧線の高さはさほど変わらず、スピードと回転のどちらも中途半端に感じました。
フォアで使うには物足りないですが、バックで使う分には割とアリなのではないかと思いました。グレイザーより最大回転量が高く、スピードもやや劣るくらいで、ちょっと癖のある球(グレイザー比)も出ますし。
フォアで使うなら木材ラケットに合わせた方が良いと思いますが、フォアで粘着テンションを使うとなった時に、わざわざこのラバーを選ぶほどのメリットがあるのかと言うと...w
弾みと回転のバランス的に、アウターALCのバックに貼るのが最適解なんじゃないでしょうか?試してないので保証はできませんが。
④ラクザXX
ラクザxxはぶっちゃけ柔らかいv22です。それ以上でも以下でもなく。
値段はこちらの方が安いので、v22を使っていて、「もっと楽に良いボールを打ちたい方にどうぞ」と言った感じです。
v22より相手の回転に対する鈍感さが薄れているのでそこは注意。
v22とラクザxxは、基本的にゴリゴリ系の人には合わないラバーです。
スイングスピードが速くて、かつ薄目に食い込ませてアプローチするような打ち方で性能を発揮するように感じました。
私なんかは非力なのでラバーの性能と相性が良いんですけど、それでも難しさを感じるところがあります。
タッチを厚くすると、ボールを持ちすぎて上にぶっ飛んじゃうんですよね~。
決め球を打ちに行ったとき、特にフォアハンドの、対下回転スピードドライブのコントロールが難しい。
そういう性能なんで、一般的にはバック向けラバーと言うことになるんですかね、やっぱり。
個人的に、ゼクスギアインのフォアに貼って、回転重視の運用が好感触でした。