ブルーストームプロAM・レビュー
選び抜かれたトップ使用のソフトバージョン。カタパルト効果に優れたミッドスポンジを採用。新開発のトップシートと、最大限のスピンを生み出します。ダイナミックさとコントロー ル、そしてスピンのパーフェクトバランス。
※ドニックジャパンHPから商品説明を引用
打球感はブルーファイアM1に似ている
ブルーストームプロを柔らかくしただけではない?
卓球王国のプレゼント企画でいただいたブルーストームプロのソフトスポンジバージョン。
シートはブルストプロと同じものを使用されているはず。
シートはそのままスポンジをソフトなものに変更し、使い易くしたタイプのラバーになります。
ソフトと言ってもスポンジ硬度は47.5度で、一般プレーヤーのフォアハンドの使用には十分な硬さです。
打球感は、ほぼほぼブルーファイアM1と同じですね。
ブルストプロに比べてシート全体がボールを包み込むような感覚です。
私の打ち方では、フォアで使うとやや真っ直ぐ飛び、バックで使うと弧線が出やすく感じました。
総合的には、飛び出し方向はやや上くらいだと思います。
回転性能に強み
パーフェクトバランスとの謳い文句ですが、スピン性能に重きが置かれている印象です。
そして回転系技術の中でも、対下回転のループドライブの質の高さに特徴があります。
しっかり回転をかけつつ低めにコントロールし易く、相手のミスを誘うボールになってくれました。
回転をかけた時に思ったより飛距離が出ないと感じたのですが、その影響で思いっきり回転をかけながら低くて浅いループが出せるのだと思います。
ブルーストームプロはボールが予想以上に上に上がってしまうため、浅くて低いループドライブはやり辛いと感じました。
柔らかいシートで回転がかけ易い中、高い回転量を実現できるラバーだと思います。
スピードは普通、守備ヨシ
ブルストプロはスピードとボールの威力に特徴がありましたが、それと比較すると球威は大人しめに感じてしまいます。
柔らかいシートが良くも悪くもボールを捕まえてしまうため、ぶつけ気味にドライブを打っても思ったよりボールが走りませんでした。同じ理由でミートの感覚はあまり気持ち良くないですが、しっかり直線弾道は出てくれます。
全体的には安定+回転のラバーですが、決めに行こうとした時に直線的に飛ばし易いため、ボールのスピードの割に得点になり易かったりします。
地味にボールが荒れますし。
あとは守備技術が意外とやり易いです。
当てただけでは勝手に飛んでいかないのと、回転の影響を余り受けないのでブロックやレシーブに神経質にならなくても大丈夫でした。
オメガ7プロよりブロックはやり易かったですね。
全体的に少し地味
ブルーファイアM1の上位互換で間違いなし
ブルストプロは威力重視でハッキリとした強みのあるラバーでしたが、今回のブルストAMは想像以上に地味なラバーでした。
ブルーファイアM1とスピードは同じくらいで、こちらの方が回転をかけた時のボールの上がり方と回転量が上昇しています。
「回転をかけた時の」というのが重要で、弾いた時はしっかりと直線的なボールになってくれます。
アウターALCに合う
フォアでもバックでも使える性能になっていますが、球持ちと回転に特徴があるラバーなので、どんなラケットにもあうラバーではないと思います。
ブルーファイアM1の時にも言及しましたが、相性を補完するならアウターALC系のラケットにすると良いのではないでしょうか?
Qクオリィティーと比べると...
回転をかけて飛ばすならQクオリティーに分があるか
当初はバック面のQクオリティーの代わりにするつもりで購入したのですが、軽い打球でスピードを出したり回転をかける性能はQクオリティーの方が上、性能の最大値はブルストAMの方が上になりました。
QクオリティーとブルストプロAMの一番の違いは、回転をかけた時のボールの飛距離です。
回転をかけた時にはQクオリティーのボールの方が深く入っていました。
QクオリィティーとブルストAM比較
スピード・回転(軽中打)
Qクオリティー>ブルストAM
スピード・回転(強打)
ブルストAM>Qクオリティー
弧線・飛距離(擦り打ち)
Qクオリティー>ブルストAM
弧線・飛距離(ぶつけ打ち)
Qクオリティー≒ブルストAM
QQとブルスト無印の比較