ゼクスギアアウト・レビュー/実戦で使った感想
以前レビュー記事を書きましたが、
練習と本番で用具の感覚が違って大火傷した経験ってありませんか?
私はスワットカーボンに両面マントラMという組み合わせから、
アウターALC系のストラディバリウス、F/ブルーグリップR1、B/V11エキストラにして臨んだ団体戦でアホみたいな負け方をしました。
対下回転のドライブが全くと言って良いほど入らなかったんです。
それから色んな用具は試すものの、本番の試合は慣れたラケットとラバーで出場してきたんですよね…。
しかし、今回!
好奇心に負けて使っちゃいましたよ、ゼクスギアアウト!
結果としては、
広い会場で打ったらいつもと感覚が違った!
試合本番でいつもと一番違うのは、プレーをする会場の広さ!
試合会場は練習している卓球場よりも大きいことが殆どで、ボールがいつもより走らかったり、飛ばなく感じることが多いのではないでしょうか?
ところがこのゼクスギアアウト、試合会場で打った時の方が弾みが大きく感じたんですよね…。
反発力というより、ボールが上に飛び出す感覚が強く感じられ、自分が思ったより大きな弧線のドライブになることが大きかったです。
打球感も心なしか木材要素が強く感じられました。
硬い木の芯にボールが当たるゴツっとした感覚がハッキリと分かりました。
これについて、自分の試合を動画で撮っていて思ったのですが、
私は練習より本番の方がしっかり回転をかけてボールをコントロールする意識が強いようです。
回転をしっかりかける打ち方と、アラミドよりしなりの強いZカーボンの性質とが上手く合致したのではないでしょうか?
それが良い方向だけに作用したら良かったのですが、中々そう上手くは行きませんでした。
木材ラケットでしなって球持ちが良いとなると、初速が遅く、チョリで時間を稼いだりとか、相手のタイミングを外したりといった変化を出せますよね。
それがこのゼクスギアアウトの場合、しなるけどロスする感覚がないという不思議な感覚で、逆にボールが勢いよく飛び出してしまいました。
打球時の感覚よりも帰ってくるボールのテンポが速くなってしまい、戻りが間に合わなくなる事もしばしば。
対下回転のループドライブは、ラバー表面でボールを転がしてあげるイメージで、薄く鋭いタッチを意識した方が回転がかかりました。
直線的に上から下にスイングするより、ワイパーのように横方向にスイングすると良いと思います。
スピードドライブもそのスイングのまま、インパクトを厚くしてあげればOK。
ドライブは若干暴発してしまいましたが、
ミートの感覚はかなり良かったです。
自分のサーブの回転が残った複雑なレシーブも、回転の影響をあまり受けずに狙ったところに打ちやすかったです。
そう言えば、ミート打法では全然しなる感じがしませんでしたね…。
基本的にここが悪いという技術のないオールラウンドラケットなんですけど、
かけきれなかったドライブの質が木材とかインナーより低くなってしまうんですよね。
かけるでも弾くでもない、中途半端なことはあまりしない方がいいと思います。
そんな感じで、
他のアウターラケットのような入力ミスが即失点につながる事はないんですけど、ラケットの性能をフルに発揮するとなると、それ相応の技量が求められるのだなぁと思いました。
ゼクスギアインとの比較