卓球&雑記from駿河

ほぼほぼ卓球関連

スワットカーボン・レビュー/弾まないアウター

 

アウターのラケットで最も弾まない、柔らかい打球感

木材5枚+極薄カーボン2枚

ヴィクタスの看板商品スワットにカーボン入れちゃいました!

というラケットではないんですよね。

 

7枚合板のスワットは、添芯2枚を除いてSWテックという燻製処理が施されています。

対してスワットカーボンは、上板のみに燻製処理を施した木材5枚+フリースカーボン2枚のアウターカーボンラケットになっています。

このフリースカーボンですが、名前にカーボンとついているから、さぞかし硬くて弾むんだろうと思わせておいて、卓球ラケットに使われる特殊素材おいての弾みは最低レベルです。

 

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https://www.victas.com/ja_jp/products/blade/carbon_material

ヴィクタス公式サイトより画像を引用

 

弾み以外の特性としては、完全に私見ですけど、アリレートみたいな振動拡散性があるような気がします…。

それでもアリレートやザイロンなどの素材よりは木材の打球感を損ねない印象です。

純粋な木材ラケットの打球感を損ねず、弾みをちょっとだけ後押しする為によく採用される素材ですね。

 

①打球感はスワットと全然違う!

打球感はポコポコ

7枚合板と5枚合板だから、打球感が違うのは当たり前なんですけど、名前にスワットってついているじゃないですか?

だからちょっとは打球感似せてきているのかなぁと思ったら、全然似てないという…

 

私は以前スワットを愛用していたのですが、

スワットカーボンから乗り換えた時は打球感の違いに戸惑ったことを覚えています。

 

素材の打球感が受け入れられないとかではありませんでした。

単純に7枚と5枚の打球感の違いに対する違和感ですね。

スワットは硬くて手に響く打球感だったのに対して、スワットカーボンはどちらかと言えばポコポコした打球感であまり手に響いてきませんでした。

大袈裟に言えば、スワットとコルベルの比較みたいな。

 

あまり手に響かないと言っても、アウターALCと比べたら相当手に響く打球感です。

もしかしたら、コルベルみたいな5枚合板を使っていた人の方が受け入れ易い打球感かもしれませんね。

 

②アウターラケットだけど弾まない!

 

個体差によっては、スワットよりスワットカーボンの方が弾まないとか普通にありそうな気がしますねw

 

冒頭で述べたように、フリースカーボンは弾みに大きく影響しません。

それでも板厚6mmの割に弾みが大人しいのは、中芯が非常に薄いことが影響していると思います。

 

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使い始めは、弾みそこそこで球持ちよりは弾きが優位かなぁと言った印象でした。

球持ち:弾き 4:6くらい?

使い込んでくると、基本はボールを持ってくれて、弾きたい時はしっかり弾いてくれるように感じました。

球持ち:弾き 6:4

 

インナーカーボンと比較しても際立つ安定感

インナーALC系のラケットと比較しても同等程度に回転がかけ易く、弧線も安定して出てくれました。

ただし、ゴリゴリ回転がかかるわけではありません。

インナーALCの方がボールを持つし、回転がかかります。

 

弾みもそこそこなので、総合的には安定重視のラケットになります。

インナーよりちょっと球離れが早い分の初速はありますけど、

微妙に球が軽いし、伸びも少ないし…。

あれ?悪口ばっかり言ってる。

 

なんだか、カット用ラケットとしてそのまま使えるんじゃないかと思うくらい弾みは控えめですw

弾みが控えめなのもそうなんですけど、フリースカーボンが相手のボールの威力を殺す感覚があるんですよね…。

 

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③まとめ

 

TSPとヴィクタスが統合されるにあたって値段が若干高くなってしまいましたが、カーボンラケットの中では依然として抜群のコストパフォーマンスを誇ります。

 

スワットのネームバリューもあって、スワットの次のラケットして多くの人が使っているのかと思いきや、中々使っている人を見ませんね。

 

発売当初のカタログスペックが「弾み・ファースト+ 打球感・ハード」だった為、の初中級者には敬遠されたのでしょうか?

 

実際の性能はミッドファーストの弾みとソフトな打球感の、安定感抜群のカーボンラケットなんですけどねー。

 

TSPの時は実態とかけ離れたカタログ値でしたが、ヴィクタスのカタログ表記になって漸く正しい性能が伝えられるようになりました。

 

使い易くて良いラケットですけど、

スワットからのステップアップでこのラケットをいちいち経由するのは時間の無駄だと思います。

スワットの上位互換とするにはスペックがやや不足しています。

 

そして、

このラケットの打球感に慣れてしまうと、似たような打球感のラケットを選ぶのに大変苦労します。

何を隠そう、私がこのラケットで感覚を養い、そこから次のラケットを選ぶのに沼りましたからねw

 

つい最近、

スワット→スワットカーボンと来てしまったら、最終的にはゼクスギアアウトを選ぶのが正解だったと気づいたところです。

まぁ、スワットから一気にゼクスギアアウトでも全然構わないと思いますけどw

 

散々な言いようですけど、実用性のある性能で

用具にコスパを求めるなら、このラケットはアリです。

ついでにコスパの良いヴェンタスエキストラも一緒にどうぞ。

スワットカーボンの微妙に足りない球威や飛距離をうまい具合に補ってくれます。

試してないけどV20も当然良いんでしょうね〜。