卓球&雑記from駿河

ほぼほぼ卓球関連

リベルタシナジー・レビュー

 

高反発、直線弾道のインナーラケット

 

 

レビュー記事が久々すぎて、どんな風に書いていいか分からなくなってますw

 

と言う訳で、思いつくままにラケットのレビューと言う名の雑感を垂れ流していきます。

 

試打ラケット

リベルタシナジーFL 85g

 

Fラバー V22ダブルエキストラ、ラザンターR48、ファスタークG1

 

Bラバー ブルーストームプロ、V22ダブルエキストラ、クァンタムxプロ

 

インナーラケットでは弾む部類

 

このリベルタシナジーですが、事前にネットやツイッターのレビューを見ていて評価が二つに分かれていると感じました。

 

「弾みそこそこで、打球感が柔らかく掴み重視」と言う意見と、「インナーのラケットでも弾みが強く、打球感も硬い」と言う意見ですね。

 

ちなみに、私の感覚では後者のタイプに該当すると思います。

 

過去に試打したファイヤーフォールVC、アルネイドインナー、ハイブリッドZCインサイドと同カテゴリー、「アウターラケットに近いインナーラケット」に位置づけてよいかと。

 

打球感がソリッドプロより柔らかい?

 

ラケットが到着したら、真っ先に球突きをしてみるのですが、このリベルタシナジーはソリッドプロよりも打球感が柔らかく感じたんですよね~。

 

正確には、インパクトの衝撃が手に響かない」特殊素材らしい打球感と言うことになります。

 

それに加えてソリッドプロよりもラケットに食い込んでから反発する感覚がありました。

ソリッドプロはラケットの表面でボールを弾く打球感です。

 

ブレード単体での印象は、「ソリッドプロより打球感が手に響かず、球持ちがよく感じる」と言うものです。

弾みに関しても、リベルタシナジーの方が強いですね、当然ながら。

 

カーボンラケットらしい打球感で直線弾道

 

球突きの段階では打球感が柔らかかったので、球持ちがよくて弧線が強く出るタイプのラケットだと予想していたのですが、その予想は見事に外れました。

 

インナーラケットの中では真っ直ぐ飛ぶ部類ですね、こいつは...。

 

ラバーを貼って打ってみたら、普通にカーボンラケットの打球感ですし。

 

似ているラケットはファイヤーフォールか?

 

弾道はファイヤーフォールVCとハイブリッドZCインサイドのようなZLC系の素材を搭載したラケットと似たような飛び方をしますね。

 

打球感は、どちらかと言えばファイヤーフォールよりでしょうか?(ファイヤーフォールLCとVCの中間って言いたいけど、その表現が刺さる人なんていないよなぁ…)

 

打球感はファイヤーフォールとリベルタシナジーが同系統、ハイブリッドZCだけ別の系統のラケットに感じるのですが、中板の種類の影響が大きいのではないかと思います。

 

ファイヤーフォールとリベルタシナジーは中板が桐なのに対して、ハイブリッドZCは中板にアユースを採用しています。

 

それぞれのラケットの特性

ハイブリッドZCインサイド

 

ハイブリッドZCの方はリベルタシナジーよりも若干しなりがあるのと、素材の硬さを感じさせないしなやかな打球感です。

 

木材と素材が上手く融けあった「柔らかい」打球感のラケットです。

 

カーボンラケット特有の硬質な響きが抑えられていますし、ドライブを打つとボールが非常によく伸びます。

 

その「柔らかさ」の影響で、擦るよりも食い込ませて打つ方がラケットの良さが出せますが、硬いラバーを貼ってそうするのは中々大変、というか私には無理。

 

ファイヤーフォールとリベルタシナジー

 

それに対して、ファイヤーフォールとリベルタシナジーは、ラケットのしなりがほとんど感じられません。

柔らかい木材でボールを持って、硬い素材で飛ばすタイプ。

 

こちらの方が、ハイブリッドZCインサイドよりも擦って回転をかけ易いと感じました。

 

更に差別化していくと、ファイヤーフォールの方が板厚が厚いながら、カーボンポジションがかなり内側にあります。

 

その効果で、軽中打、回転系の打法では木材7枚のような打球感と球持ちを発揮します。(中途半端なインパクトだと、強打で飛ばしているつもりが、スピードや飛距離が出ない難しさがあったり...)

 

それに対してリベルタシナジーは、割と早い段階で素材の硬さを感じられるため、そんなに頑張らなくても速い球が出しやすいです。

 

ラケットの表面で弾くのではなく、ボールが食い込んだ後に素材の硬さで飛ばす感覚なので、そこまで球持ちが悪いというわけではありません。

 

直線的な弾道も相まって、インナーラケットの中ではかなり決定力が高いと思います。

 

ハイブリッドZCインサイドと違って、硬いラバーを貼っても性能が引き出し易いのは嬉しいところですが、ボールの伸びに関しては少し劣る印象です。

 

「アウターに近いインナーラケット」の中では、弾道が直線的である以外、いい意味で尖ったところがなく、全ての性能が高水準な位置づけになると思います。

 

尖ったところがないとは言ったものの、反発力の高さとスピードの出し易さに反して、意外と球持ちの良いラケットは中々他には見られないですかね…。

 

リベルタシナジーにファスタークg1の maxを合わせた時の弾みは、普段アウターラケットを使っている人からしても十分だと感じたようですし、弾むのに使い易さがあって良いラケットだという評価をいただきました。

 

そんな感じで、割とバランスが取れた性能ですが、比較的真っ直ぐ飛ぶのでフォアに05系、バック05系か80系推奨です。

 

あと、ニッタク球ではかなり打ちやすいし良い球が出ますが、ヴィクタス球は打球感が硬く感じでボールが走らない、伸びないと感じました。

 

抗菌ボールに慣れてしまうと、元のニッタクボールが柔らかすぎて気持ち悪いと感じる今日この頃…。