卓球&雑記from駿河

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ファスタークG1ってどうなのよ

ファスタークg1の立ち位置について

売上ナンバーワンラバーだけど性能はイマイチ?

 ファスタークg1、それは日本で一番売れている裏ソフトラバー

ショップの売上ランキングは中高生の影響が大きそうなので、ランキングに入るのは学生さんに一番売れているラバーということなのでしょうね。

ランキングトップ常連のヴェガヨーロッパやロゼナなんかも学生さんに売れるラバーなんでしょうけど、ファスタークg1はそれプラス社会人にも売れるところが強いんだと思います

 しかしまぁ、売れている割には案外評価が分かれるラバーであるというイメージです。

ある人はすごく回転がかかるというけど、ある人は回転はゴミ、チップすると酷評したりで、特にお強い方からの評価は芳しくない印象です...。

ゴブリンズさんとかゴブリンズさんとかゴブリンズさんとかw

ファスタークは初期型のスピンテンションラバー

 「テナジーですら単純な回転やスピードは最新のドイツラバーには劣る」というのが自論でして、そういったドイツラバーを含めたテナジーは、「柔らかくて使いやすい割には弾むし回転がかかるラバー」と位置付けています。

ファスタークg1はテナジーに対する後発、対テナジーを強く意識して作られた世代のスピンテンションラバーです。

所謂ところの第一世代スピンテンション。

ラクザ7、バラクーダ、ヴェガプロ、そしてファスタークg1あたりがこの世代のラバーですね。

テナジーのスプリングスポンジを真似たような気泡の大きなスポンジと、テナジーと同じく回転重視のトップシートを搭載していることが共通した特徴です。

実際のところはテナジーよりトップシートが若干厚いので、構造としてはテナジーより回転重視です。

テナジーは「ラバーの回転性能の比重はシートよりもスポンジの割合の方が大きいのではないか」という命題の元に産まれたラバーですからね。

スポンジが本体。

スプリングスポンジを完コピ出来ないドイツラバーは、回転性能を上げるためにはシートに頼るしかありませんでした。

そういう訳で、プラボール初期にかけてトップシートの回転偏重は加速する一方となりますが、ラザンターの登場を皮切りに一転トップシートが薄くなっていきます。

それを踏まえると、この第一世代スピンテンションは「スピードと回転のバランスが良く、扱いやすい」ことがウリになります。

「扱いやすい」といっても、テナジーほどの食い込み易さはなく、弾みはそこそこ。

初心者に「使いやすいから」と言って弾まない用具を使わせるのと同じような感覚でしょうか?

シートがテナジーより厚く、硬いため、ループはこちらの方がかかる人もいるでしょうし、しっかり食い込ませて打った時にはテナジーよりボールに威力が出たり、癖球になったりしますし、「使いやすさ」と合わせて支持者を獲得しているのでしょう。

あとは宣伝効果。

百聞は一打に如かずということで打ってみた

 DNAプラチナ、エボリューションMXD、ブルストプロやV22と言った最新ドイツラバーが基準の筆者にとって、「使いやすさ」がウリのファスタークはどのような評価になるのか...。

 

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ツイッターのフォロワーさんからいただきました、厚くお礼申し上げます

 ニッタクの特厚≒2.0mmということで、他のドイツラバーと比べるなら厚さはmax一択

ひとまずゼクスギアインのフォア側に貼って試打しましたが、

ボール持ちすぎ、上に飛びすぎですねコレは...

ゲーム練習で使ってみても、真っ直ぐな球筋を出しづらい

あとロングサーブが産廃、全力で出してもハーフロングサーブにしかならん

貼るラケットを間違えたんでしょうね

今度はもうちょっと球離れの早いソリッドプロに貼りました

すると、

丁度いい

 スポンジの厚さがmaxのお陰で食い込みがよく、やや硬めのシートなので擦り系のドライブもやり易いです

事前に想定していたより大分飛距離が出て、弧線も高い

やはり、打球直後にボールが上に飛び出す感覚はありますが、これなら普通に試合で使えます!

気になっていた回転量も、対上回転ならブルストプロとかと遜色ないそうです

ファスタークの方が安定して深いところにボールが行ってくれる気がします

ただ、対下回転の回転量はブルストプロやV22には劣っていました

シートで掴む感触がしっかりとある割には回転がかからなかったですね

最新ラバーはその逆で、かけた感が薄いのに強い回転がかかっていました

バックで使っても、シートでボールを持って上に飛ぶ感覚があるので安心してドライブをかけられますし、やはりフォア同様飛距離が出し易い

バックで飛距離が出やすいというのは難しさと紙一重なところですが、ファスタークらしくミート系技術が強いので、オーバーが怖いときはそちらに逃げることもできます

フォアバック総じて好感触なのですが(フォアで使ったときのボールの伸びがイマイチなのは気になる...)、強い人たちにとっては物足りないラバーなのでしょうか?

値上がりもして、「この性能のラバーにこの金額を支払う位ならテナディグでいいじゃん」みたいな?

わたしにとっては必要十分な性能と感じたのですが、もっと強くなればファスタークg1を酷評できるかもw